その日は突然やって来た。
起きてまず巣をチェック。
巣の中に3羽を確認し、その後近くの屋根であの子を確認。
この様子じゃ他の3羽はまだだなぁ、と思っていた。
しかし、朝出かける前に再び巣を覗いてみると・・・
居ない!
1羽も残っていなかった。
それにしても早すぎる別れ。
付近の空にはまだいるかもしれないが、この巣へはもう戻らないだろう。
えさをねだるヒナの鳴き声ももう聞けないのか・・・。
無事に巣立って嬉しい反面、寂しさがこみ上げてきた。
ポッカリ穴が開いた感じ・・・はぁ。
帰り道、4羽のツバメが電線にとまっているのを見かけた。
あの子は居るかなと思いつつ見つめちゃった。
***
昨日ベランダに来てくれたのは、あいさつをする為だったんだね。
おーっと、言わなくても分かってるって。
だーーーっ、泣けるじゃんか。畜生。
また元気に戻って来るんだぞ!
おわり